スリックタイヤ
C1はコンパウンド1を表し、2019年型ピレリタイヤレンジの中で最も硬いコンパウンドとなります。2019年型タイヤのハードタイヤ的位置付けです。C1は、高速コーナー、粗い路面、高い温度を特徴とするタイヤへの負荷が高いサーキット用に設計されています。ウォームアップに時間を要するコンパウンドである反面、最大限の耐久性と低デグラデーションレートを提供します。
コンパウンド2を意味するC2は、2019年型タイヤのミディアムと同等のコンパウンドです。汎用的な硬めのコンパウンドは、高速、高温、高負荷のサーキットで性能を発揮します。C2の作動温度領域は広く、広範囲に渡るサーキットで使用可能です。
C3は、昨シーズン4つのレースで選択されたソフトタイヤと同等のコンパウンドです。性能と耐久性のバランスに優れながら、やや性能にアクセントを置いています。タイヤに厳しいサーキットで使用可能な最も軟らかいコンパウンドであり、それほど厳しくないサーキットや市街地サーキットで性能を発揮します。
2019年のウルトラソフトに近いC4は、タイトでツイスティなサーキット向きです。迅速なウォームアップが可能でピーク時に高い性能を発揮する反面、タイヤライフは比較的短いものになります。しかし、今シーズン改善された一貫性によって、昨シーズンよりも汎用的な使用が期待されています。
2020年のタイヤレンジ中最も軟らかいC5は、昨年のタイヤレンジ中で最速を誇るハイパーソフトの後継コンパウンドです。高いレベルのメカニカルグリップが求められるサーキットに適している一方、卓越したスピードとグリップのトレードオフとして、タイヤレンジ中でタイヤライフが最も短いコンパウンドです。このコンパウンドを最大限に活用することがレース戦略の鍵となります。