F1®タイヤレンジ

パフォーマンス & テクノロジー

FIA (Fédération Internationale de l'Automobile) のレギュレーションに従い、ピレリは、ドライ路面用のタイヤとウェット路面用のタイヤを供給します。

スリックタイヤ

スリックタイヤとして知られるドライウェザー用のタイヤは、ブロックや溝のないトレッドパターンが特徴的です。スリックタイヤは、ウルトラソフト、スーパーソフト、ソフト、ミディアム、ハードの5種類のコンパウンドで構成されます。5種類のコンパウンドは、アスファルのタイプ、コーナーの数や難易度、ストレートでのトップスピードなどが異なる、広範囲に渡るサーキットに対応することができます。したがって、各チームは数多くの戦略を立てることが可能になります。

ウェットウェザータイヤ

トレッドパターン上の溝が特徴的なウェットウェザータイヤは、フルウェットとインターミディエイトの2種類で構成されます。フルウェットタイヤの特徴は、ウェット路面での排水性能を高める深い溝とサイプです。インターミディエイトの溝は浅く、水溜りが残る路面、わずかに濡れた路面、不安定な天候状態用に設計されています。

ウルトラソフト・ パープル

今シーズンデビューするウルトラソフトは、メカニカルグリップが重要となるタイトでツイスティなサーキット用に設計された作動温度領域が低いコンパウンドです。

レンジ中で最も軟らかいコンパウンドであるウルトラソフトは、非常に迅速なウォームアップと高いピーク性能を特徴としますが、タイヤのライフは限定的となります。ウルトラソフトは、決勝でも興味深いポテンシャルを秘めており、予選専用のタイヤというわけではありませんが、予選での使用に重点が置かれそうです。

マーキングカラーとして採用されたパープルは、ソーシャルメディアを通じたファン投票で選ばれました。

スーパーソフト・ レッド

レンジ中で2番目に軟らかいスーパーソフトは、特に低温のコンディション下で最大限のメカニカルグリップが必要となる低速でツイスティなサーキットに適しているコンパウンドです。

スーパーソフトは迅速なウォームアップを特徴とすることから、予選用としても理想的なコンパウンドである一方、デグラデーションが大きいことも重要な特徴です。

スーパーソフトは作動温度領域が低いコンパウンドです。

ソフト・ イエロー

性能と耐久性がバランスされた中で性能面にやや重きを置くソフトは、レンジ中で最も使用されるコンパウンドのひとつです。

ロングランよりもスピード重視のコンパウンドで、燃料満タンのレーススタート時やレース終盤のスプリントタイヤとしてチームにアドバンテージをもたらします。

ソフトは作動温度領域が高いコンパウンドです。

ミディアム・ ホワイト

ミディアムは、性能と耐久性が理論的に完璧にバランスされたコンパウンドです。

したがって、極めて汎用的と言えますが、高温のコンディション下、負荷の高い高速サーキットで本領を発揮する機会が多いコンパウンドです。

ミディアムは作動温度領域が低いコンパウンドです。

ハード・ オレンジ

ピレリのタイヤレンジ中で最も硬いコンパウンドであるハードは、高速コーナー、粗い路面、高い気温などによりタイヤに大きな負荷がかかるサーキット用に設計されています。

ウォームアップに時間を要する反面、最大限の耐久性を提供するハードは、レース戦略において鍵となる役割を演じることもしばしばです。

ハードは作動温度領域が高いコンパウンドです。

インターミディエイト・ グリーン

雨天用タイヤで汎用性の高いインターミディエイトは、フルスピード走行時、毎秒約25リッターを排水します。

インターミディエイトは、ウェット路面および徐々に乾いていくトラック路面でも使用されます。

フルウェット・ ブルー

フルスピード走行時、毎秒65リッターの排水性能を持つフルウェットは、豪雨の際に最も効果的なソリューションとなります。

最新型のフルウェットは、耐久性が向上したことから、乾いていくトラック上でも効果を発揮することが可能です。この進化によって、広範囲に渡るコンディション下でのドライバビリティが向上しています。

2016年初め、ピレリは、最新の雨天用タイヤ開発の最終段階として、フランスのポール・リカールサーキットで2015年型Formula Oneマシンを使用した雨天用タイヤテストを行いました。このテストは、最新の革新的仕様を決定付ける上で極めて重要な機会となりました。