バーコードの解読
2012年5月16日、ミラノ ピレリは、それぞれのグランプリに約1800本のタイヤを持ち込みます。しかし、タイヤの運命は、サーキットに到着するずっと以前から決定されています。各レース用のタイヤは、グランプリ前に特定の生産工程で製造されます。 レース用タイヤは、トルコ最大の都市イスタンブール近郊のイズミットにある、ピレリの先進的なモータースポーツ用タイヤ工場で製造されます。製造工程において、各タイヤにはFIAが提供するバーコードが割り当てられます。このバーコードは、いわばタイヤの「パスポート」で、加硫工程でタイヤ構造内部に埋め込まれ、取り替えることはできません。このコードは、各タイヤのあらゆる詳細な情報を含み、データを読み書きすることができるピレリのRTS(レーシング・タイヤ・システム)ソフトウェアによって、レース週末を通して、タイヤのトレースを可能にします。 ヨーロッパのグランプリへ向けて、タイヤは、ピレリの物流と流通の拠点であるイギリスのディドコットへ輸送されます。ディドコット到着後、FIAのオフィシャルは、次のグランプリへ持ち込まれるタイヤのバーコードリストを受け取ります。そして、FIAは、バーコードと(そのバーコードが埋め込まれた)タイヤを、ランダムに各チームへ割り当てます。ピレリは、このプロセスには全く関与しません。したがって、ピレリがタイヤの割り当てをコントロールすることはできません。そもそもイズミットの厳格な品質管理プロセスは、工場から出荷されるすべてのタイヤが同品質であることを保証しています。 ...>
